夫との日々は穏やかだけれど、どこか満たされなかった。<br>気を紛らわせようと私は幼い頃から何度も通った思い出の映画館へ足を運んだ。<br>懐かしい空間、館長の梅田さんも元気そうで嬉しくなった。<br>でも、あの日から何かがおかしい。<br>上映中の記憶がなく、体には奇妙な感覚が残った。<br>私はその違和感を確かめるために再び映画館へと足を運んだ。<br>そこでふと思い出した。梅田さんに貰ったドリンク…<br>あれを口にしてから記憶が曖昧になったことを…。
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